名古屋の職人 名古屋市技能職団体連合会 HOME

知る
学ぶ
ふれる
HOME知る「衣」の団体 > 名古屋友禅黒紋付協同組合連合会
知る
 

名古屋友禅黒紋付協同組合連合会

 

伝統的工芸品指定の名古屋友禅と黒紋付染

 
 名古屋友禅染と名古屋黒紋付染。どちらも絹の白生地に染めるという点では同じですが、染色の技法や製品は違います。名古屋友禅にも手描友禅と型友禅があります。そして、それぞれが、黒紋付染の愛知県染加工業協同組合、小紋・型友禅の愛知県誂染色協同組合、手描友禅の名古屋友禅工芸協同組合(元・愛知県染創工芸協同組合)の3団体を作っています。
 昭和49年、伝統産業の振興を目的とした「伝統的工芸品産業の振興に関する法律」が制定されました。3団体の工芸品も経済産業大臣(通産大臣)指定「伝統的工芸品」の指定を受けるため、58年1月に名古屋友禅黒紋付協同組合連合会を設立し、同年4月に名古屋友禅と名古屋黒紋付染が伝統的工芸品に指定されました。3団体はすでに大正時代から作られていたようですが、詳しい記録は残されていません。
 

江戸時代に伝わった友禅染の技法

 
 名古屋の染色の歴史は、慶長15年(1610)に徳川家の家臣・小坂井新左衛門が尾張藩の旗・幟・幕・仕着せ衣料などの製造を務めたことが始まりとされています。さらに七代藩主宗春の時代になると、京都や江戸から多くの職人が名古屋へ来ました。友禅染の技法もこのときに伝えられたとされます。
 黒紋付は礼装用の衣服に家紋を染抜きにする技法で、生地の両面から家紋の輪郭をかたどった厚手の型紙を貼り付け、金網をあてて浸染します。白く染め抜かれた部分に、家紋を手描きします。
 名古屋友禅のうち、型友禅は伊勢型紙を使い、細かな模様を染める技法です。友禅は元禄の頃に宮崎友禅斎によって生み出されたとされる技法で、手描友禅は本友禅または糸目友禅ともいわれ、昔の技法をそのまま今に受け継いでいます。下絵を描き、模様に沿って糸目糊を置き、色を挿(さ)して引き染めをします。こうした工程のすべてが手加工で行われます。どちらの友禅も名古屋という堅実な土地柄を反映し、色数を控え単彩調子の素朴なデザインが特徴とされてきました。
 
伝統の技術を残すために、従来とは異なる方法で後継者育成
友禅染作業風景
 

技術の継承の努力と新しい商品の製作

 
 同連合会の加入者は、連合会が結成された昭和58年当時で69名、現在は黒紋付21名、手描10名、小紋・型友禅7名の合計38名です。日本人の着物離れが進むなか、伝統産業の技術を継承していくために、ベスト、ネクタイ、コースターなど、従来からの商品にとらわれないアイデア商品の制作も試みられています。その一方で、伝統産業の技術を受け継いでもらえる人に対し、有償で技術を教えるといったことも行っています。いくら作品だけを残しても、やはり技術は人の手によってしか継承できないのです。幸い行政の補助もいただけるようになり、日本の伝統文化を守り伝えるために組合員の努力が要望されます。
 

このページのトップへ

Copyright(c) Nagoya City skill employment group federation. All rights reserved.