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中部日本和裁教授連合会

 

毎年2月の「針供養」を運営

 
 若宮通りに面して建つ若宮八幡宮境内で、毎年2月8日に行われる「針供養」は有名です。この祭事運営を行っているのは、中部日本和裁教授連合会です。若宮八幡宮は非常に古くに建立された神社で、もともとは現在の名古屋城内にありました。そして慶長15年(1610)、名古屋城築城の際に現在の地に遷座されました。
 一方、針供養は、明治23年、立田村に和服裁縫業組合の同業者によって造営された御衣社を明治36年に若宮八幡宮に移し、御衣神社として境内末社としたものです。ところが、御衣神社は昭和20年に空襲によって焼失します。それを中部日本和裁教授連合会が昭和32年に再建しました。
 

技術検定で和裁士を認定

 
 中部日本和裁教授連合会は、昭和29年に各種学校の認可を受けた和裁学校、専修学校の和裁科の経営者と、いわゆる街の「針の師匠さん」によって和服裁縫業協同組合から独立し設立された任意団体です。独立した当時は学校経営者が多く、協同組合とは活動内容が異なっていたからでした。事実、中部日本和裁教授連合会の主な活動内容は、生徒、子弟への修了・卒業証書、表彰状の授与、技術検定制度による和裁士の称号や教員認定などです。
 技術検定では、体系的、段階的な習得が行えるよう、技術レベルに合わせて認定し、これまでに3級から1級までの認定取得者などは、約1万5000名を数えています。
 そして、現在では「針の師匠さん」を中心として、裁縫技術・技法の研究、向上、維持、伝承に努め、20代から80代までの幅広い会員で構成され、名古屋市内大手百貨店や地域の呉服屋さん、近隣の着物仕立業などを取引先として日々の仕事に取り組んでいます。
 
和裁検定や針供養などひと味変わった活動を展開
 

裁縫技術の修得には長い修練が必要

 
 長い歴史と伝統の中で磨き抜かれた手づくりの技は、この道ひと筋の職人の腕と情熱によって伝承されてきましたが、機械化できない手作業による裁縫技術は、長い修練と厳しい訓練がなければ実を結びません。ところが、時代の変化は、若い人たちをそうした技術の習得から遠ざけています。後継者の養成が十分にできないというのが現状です。
 最近は着物がますます高級化、個性化する傾向にあり、そうした中での需要には根強いものが見られます。伝統技能の習得だけでなく、新しい技の創造にも力を注ぐことが大切となっています。
 

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