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瓦は焼きものです。粘土を乾かし、千度以上の高温で焼くと、どうしても歪(ひず)みが出たり、縮んでしまいます。同じように焼いた瓦でも、ときには15ミリも大きさの違うものができてしまいます。ただ、最近は屋根瓦を焼く技術が進歩し、JIS工場など設備の整った工場で作られた瓦は、大きさにほとんど狂いがありません。傍目からは均質に見える瓦も、1枚、1枚がそれぞれ個性を主張しているのです。そんな瓦が屋根にふ葺かれたときには、屋根全体が1枚に見えるように葺くのが腕のいい職人です。愛知県屋根葺技工組合はまさにそんな職人の集団です。設立されたのは昭和38年です。 |
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昭和57年から、中央職業能力開発協会主催による「全国一級技能士グランプリ大会」が開かれています。このグランプリに「瓦葺き部門」がありますが、愛知県屋根葺技工組合からも毎年出場し、すでに6回も優勝をしています。優勝を逃したときも、当然、入賞はしています。愛知の瓦葺き職人は全国でもトップの腕を持っているのです。もともと瓦葺きは労働省の認定職種ではありませんでした。
住まいは、雨などの水分からいかにして守るのかによって、寿命が大きく変わります。雨漏りを防ぐのは、屋根屋でなければできない仕事なのです。屋根葺きの技術がいかに高度なものであるのかは、台風などでずれた瓦をさわってみると分かります。数枚先にある瓦からのずれが1枚の瓦に現象として現われた結果であって、ずれた瓦だけを直そうとしても直せません。
住まいにとって重要な役割を持ち、高度な技術を必要とする瓦葺きを認定職種とするため、組合では全国に先駆け、昭和43年から「瓦葺き競技会」を実施しました。そして47年からはこの競技会を全国規模の大会に昇格させました。こうした努力が実り、昭和47年に労働省の認定職種となったのです。 |
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雨漏りを防ぐのは瓦葺き職人でなければできない仕事 |
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瓦葺きには大きく2つの技術が必要です。まず、絶対に雨漏りが起きないようにすること、次に美しく葺くことです。焼き瓦そのものは、千年は十分に耐えられます。そのため、高度な技術で瓦が葺かれていれば、家の寿命も大きく延びるのです。瓦はもともとがねじれています。それを何枚も重ねて葺くわけですから、すき間ができます。このすき間のおかげで住まいの通気性が保たれ、快適で長持ちするのですが、それは同時に雨水の通り道にもなりかねません。空気は通しても水は通さないように葺くという、一見矛盾しているようなことを調整しなければならないのです。美しく葺くというのも同じです。屋根を下から見て瓦が一直線に見えるようにするには、1枚1枚を微妙にずらしながら葺いているからです。 |
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