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建具というと、一般にはふすま、障子、ガラス戸、ドア、間仕切戸など、建物の一部となっているものを指しています。しかし、建具職はもともと指物(さしもの)師とも呼ばれていました。指物とは、板を組み合わせて作ったもので、建築関係から椅子や戸棚といった家具関係など、木製の様々な製品を指しています。
指物関係の技術は、江戸時代に愛知の職人によって全国に伝えられたともいわれています。そんな関係からか、いまも愛知県建具商工業協同組合には365社が加入し、全国的に見ても多くの組合員数を誇っています。おそらく、かつての指物師の中から木製品の職種が分離していったのではないかとも思われます。かつては指物師が仏壇も作っていたこともあったようです。
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組合の母体は昭和10年に名古屋建具組合として設立されています。16年には愛知県建具工業協同組合に改組され、18年には物価統制のため愛知県建具工業統制組合に改編されます。25年には組合を整理して任意組合として再発足しますが、34年に協同組合法に基づいて愛知県建具商工業協同組合として再び発足します。翌年には職業訓練所を設立し、技能者の養成に取り組みます。
ただ、組合員の多くは中小零細なところが多く、建築関係の企業の下請け的に仕事を行っているところが大半を占めています。組合活動の目的の一つとして、共同購買事業がありました。もっとも、実際に組合で一括して木材や金具、ふすま紙を購入するというのではなく、一定の価格の基準を組合として明示してそれを仕入れ先に守ってもらう代わりに、組合員に万が一のことがあった場合は仕入先に対して保障するというものです。また、中小零細企業が多いため、今後は仕事の安定化のため建築関係の共同受注にも取り組んでいく計画です。
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現代の住まいにも調和する伝統の建具技術 |
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木製品の製造ということで、建具の仕事はかなり広範囲にわたります。作ろうと思えば、家具づくりから内装やリフォーム関連まで行えないことはありません。既成品の戸棚やテーブルなどは家具屋さんが専門に作っています。ところが、建具の仕事の基本は現場に合わせて精密に作ることにあります。
現在はふすまやドアなどの建具にもユニット式のものが出回っているようですが、施主さんの好みに合った建具となると、やはりオリジナルなものが求められます。こうしたものは現場によって微妙に寸法が違ってきます。
繊細で精密な技術が求められるものに「組子(くみこ)」があります。こうしたものは、建具職の技能、技術がなければ作ることはできません。
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