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仏壇の扉を開けると、その中には仏像をはじめ、様々な仏具が飾られています。そうしたものをすべて含めて一般には仏壇と呼んでいますが、仏壇と仏具は別の職人さんの手によって造られています。
仏具は、一般家庭用仏具と、寺院の本堂などに祀る大型の仏像・仏具などの二種類に大別されます。
仏具には、仏像、位牌、敷物、卓(しょく)(机)、お経机、木魚、ばちなど非常に多くの種類があり、しかも、地方や宗派によって形式が異なっています。こうした仏具が揃ってはじめて仏壇としての役割が発揮できるのです。
名古屋仏具卸商協同組合という名前から、職人さんたちに様々な仏具の製作を依頼し、小売店へ卸す問屋さんの集まりだということは分かりますが、仏具卸商の場合は、自ら組み立てや修理なども行っています。そのあたりが一般の問屋機能とは若干違っています。 |
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名古屋仏具卸商協同組合が設立されたのは昭和38年です。しかし、仏具は木地、彫刻、塗り、錺金物(かざりかなもの)など様々な職人さんたちによって成り立っています。そして職種ごとに組合がありました。また、販売を行う方も組合が2つあったので、お互いが工賃の交渉をするときに不便だということもあって統一されたのです。
名古屋は古くから仏壇、仏具の生産が盛んです。良質な木曽ヒノキが手に入りやすかったことと、東本願寺や西本願寺など、大きな寺があったことなどが理由です。ところが、名古屋の仏具はなにかと京都の仏具と比較され、京都が高級品であるのに対し、名古屋は普及品といったイメージで捉えられがちでした。こうしたイメージの払拭には業界全体で取り組んだ方が有効ということもあったようです。
仏具の種類は数千種にものぼります。地方や宗派によって注文を受けた仏具が不足したり、逆に余る場合も出てきます。そんなとき、組合員同士でお互いに商品の交換や斡旋も行っていました。他の産地では、こうしたことはあまり行われていなかったようです。 |
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数千種の製品一つ一つに心を込め組み立てから修復、販売まで |
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仏具は手づくりの品が多いだけに、人件費の安価な中国を始めとした外国で作られた品が増えています。組合員は最盛期には53社を数えましたが、最近は45社と若干減少しています。
高級仏具としての地位の確立とともに、あえて普及品の取り扱い、幅広い需要に応じ、全国一の仏具の供給地としてがんばっています。また、仏具の組み立てや修理・修復ができる職人さんたちも高齢化しつつあります。種類が多く地方や宗派の違いが複雑だけに、そうした知識や技術も伝えていかなければなりません。これらは、組合としての今後の大きな課題となっています。
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