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籐と藤、竹冠か草冠の違いだけでよく似た字です。一方、でき上がった商品は竹製品と似ています。籐商品の材料はもちろん藤でも竹でもありません。籐というのはヤシ科の植物です。産地はインドネシアで、日本では栽培されていません。竹のようにまっすぐ伸びますが、表面はたくさんの刺(とげ)で覆われています。種類によっては15〜16メートルほどに成長するものもあります。竹のように中が空洞ではありませんが節はあり、刺を含め、かなり厚い表皮部分を剥がすと、丸い棒状の芯が出てきます。この部分を加工したものが籐製品です。
籐は軽く、湿気にも強く、加工がしやすいので、多様なデザインの製品を作ることが可能です。加工のポイントはガスバーナーであぶりながら手で曲げることですが、この工程は最も難しい作業になっています。
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籐製品そのものは、かなり古くから日本に伝えられていたようです。正倉院の宝物の中にも、網代編(あじろあ)みで作られた矢筒が残されています。おそらく、シルクロードによって伝えられたものと思われます。このように籐製品そのものは古くから日本にあったのですが、製造は行われていなかったようです。
明治になって、中国の籐製品を真似て、竹で椅子や枕が作られたようですが、強度や品質など、籐のようにはいかなかったようです。やがてインドネシアから籐を輸入し、日本でも籐製品が作られるようになりました。
中部籐商工同業会が設立されたのは戦後です。とにかく材料をインドネシアから輸入しなければ籐製品は作れません。ところが、昭和20年代は輸入規制が厳しく、共同で購入しなければならなかったからです。当時、同業会に加盟していたのは約30社、名古屋市内では約25社が加盟していました。しかし、昭和30年代の半ばには輸入規制が緩和され、自由な輸入が可能となりました。現在の会員は市内に19社。それほど減少はしていません。
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根強い愛好者と優れた品質で
低価格の輸入品と区別 |
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多くの業種が、海外から安価な商品の流入による価格破壊などに悩まされています。国内で販売されている籐製品も、99%が輸入品だとされています。ところが、外国製の籐商品は、日本のように職人によって作られるのではなく、アルバイト的に作られています。2〜3年もすると、他の職種に変わってしまい、熟練者がいないのです。輸入品と国内で作られたものとでは価格が大きく違いますが、品質の差は素人が見ても歴然としています。強度も全く違い、日本製は長持ちします。価格の差は品質の差そのものだということがユーザーにも良く分かるのです。やはり、本当にいいものは消費者からの支持が得られるようです。
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