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名古屋ハンドバッグ協同組合

 

かつては喫煙具と同じ小間物の一種

 
 ファッションショーなどで、女性をより美しく演出する小道具の一つにハンドバッグがあります。江戸時代にも巾着袋を手にしている女性を描いた美人画などが見られます。手の仕草は、意外にその人の個性を表現します。だからこそ、ハンドバッグは女性のおしゃれアイテムの一つに挙げられるのです。
 ハンドバッグは、最初は袋物と呼ばれていました。さらに袋物は、小間物として扱われ、喫煙具などもこれらの業界で扱われていました。それが明治の終わりごろから、小間物から独立した商品として流通を始めます。やがて、大正の終わりごろになると、輸入商品としてのハンドバッグが一般にも広がり始めます。こうした背景の下、大正9年(1920)に名古屋袋物卸商組合が創設されました。
 

袋物からハンドバッグへ

 
 昭和になると袋物の需要が増大し、昭和14年(1939)に名古屋袋物商業組合が創立され、翌15年には名古屋袋物製造組合も結成されます。しかし、戦争が激しくなるとともに組合活動も停止してしまいます。こうした流れを受け、戦後になると昭和22年に任意団体としての名古屋袋物商業組合が作られ、同31年には中小企業等組合法に基づき、商工一体となった名古屋袋物商工協同組合が設立されました。
 組合としての活動は、設立当初は銀行から転貸資金の借り入れを行い、組合員に事業資金として貸し付ける金融事業、高周波によるビニール同時接着裁断法による特許問題、ハンドバッグの物品税等の問題解決を行っていました。
 その後は品質表示・原産国表示やハンドバッグフェアへの参加、新作展示会などを行っています。さらに、袋物といった呼称をハンドバッグに統一し、平成10年には、現在の名古屋ハンドバッグ協同組合に改めました。
 
いまも昔も女性にとって
大切なファッションアイテム
 

手づくりの技術とオリジナル性

 
 ハンドバッグやファッションバッグの材料は革や合成皮革が主体となっていましたが、最近は動物保護の観点から、使えなくなった革もあります。
 製造方法の基本は、革や合成皮革などを、ハガネで型を作りプレスで打ち抜き、ミシンで縫い合わせます。それに止め金、口金、ベルト、アクセサリーなどを取り付けて仕上げます。機械化された部分もありますが、手づくりに頼る工程もまだまだ残されています。
 ハンドバッグはファッション商品でもあり、技術の習得と同時にオリジナル性も重要視されます。しかし、デザインに凝りすぎ、作りにくくなってしまう場合も出てきます。そんな技術とデザインとのバランスを考えながら作るところに難しさがあります。

 

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